温度差

「ちょっと試しにキスしていい?」「良いわけねえだろ!」
「酷い!こんなに愛してるのに!」「それがウザイんだって」
「愛してるって言ったくせに!」「嘘を言うな、嘘を」
「・・・・・・」「え?無反応!?今愛の告白したはずなんだけど!」
「何か最近冷たくない?」「触るな変態」
「またまた〜そんなこと言って僕の事好きなくせにぃ〜」「頭かち割るぞ」
「ちょっとでいいから触らせて」「どこをですか!?」
「僕は此処に誓う!君を一生愛すると!」「あーはいはい」
「あ、ごめん。観たいドラマあるからストップ」「・・・・・俺のトキメキを返せ!」
「俺の女に近づくな!」「ごめん、マジで邪魔」

「ねえねえ!プレゼント何がいい?」「アンタのいない生活」
「僕へのプレゼントは君のパンツでいいからね」「何を爽やかに言ってんだ、この変態」
「聞いて下さい、君への愛の歌!」「いい加減本気でウザイんだけど」
「それで思ったの!ああ私って貴方の事本気で愛してるんだって!・・・今ときめいた?」「1ミクロンも」
「痛っ!あ、これが噂のドメスティックバイオレンス!?」「違うから」
「ちょっと待て。何で俺のパンツまで持ち帰ろうとしてんだ!」「え?もちろん記念に」
「ほらおいで?僕が慰めてあげよう」「慰めはいいから一発殴らせろ」
「待って!まだ心の準備が!」「何を勘違いしてんだ!そして頬を赤らめるな!」
「昨日は君の声が聞きたくて何度も電話しちゃった」「・・・あの鼻息の荒い無言電話はお前か!」
「見てくれ!君への想いを綴ったポエムを!」「うわ、気持ち悪っ!」

「愛しています」「・・・オイオイ、もっと感情込めろよ」
「別に君を好きってわけじゃないよ」「じゃあ、何なのこの手は」
「ねえ、もし好きだって言ったらどうする?」「絶交する」
「安心しろ!お前は俺がもらってやるゼ!」「え?ごめん、何の話?」
「私も好きだよ、君がくれるお菓子」「そこ!?」


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