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君への想いを辿った先は殺意でした
いっそこの手で殺してやりたいくらい
迷いを知らないその瞳が憎くて仕方ないのです
その命、捨てるのなら僕にちょうだい
届かないならいっそ憎んで、僕しか見ないで
この感情は限りなく殺意に似ていて
僕を見るその瞳の色は、惨慄
最初で最後のキスは甘い絶望の味がした
君の望んだ白の世界、僕が望む黒の彼方
残酷で美しい刃は何色に染まるのでしょうか

その瞼の裏に僕を焼き付けて、消えない証を植えつけて
どうかな?お試し期間ということで
そして君は僕を切り裂いた
それを口にするには俺たちは、あまりに幼く無知だった
その声で僕の名前を呼んで
過ぎ去るのは一瞬で全てが鮮明で色鮮やかだった
いい加減認めなよ、僕がスキだって
ただアンタの笑顔が見たかった、それだけでした
頬にあたる雫、空に広がる渦、もう君の声は聞こえない
不確かに絡まった衝動と僕の罪

君が好きだなんて気付きたくなかったよ
ねえ、君はどうしてそんなに僕をイラつかせるのかな
捕まったのは僕?それとも君?
例えば、この想いが恋だとしても
それは鋭い痛みを伴って、だけど
勘違いしないで?許して欲しかったわけじゃない
手を伸ばせば届くこの距離が憎い
後悔?君を好きになった時から後悔ばかりだよ
それこそ最上級の苦痛であると
気がないのなら何故この手を振り払わないの?

狂ってるって?じゃあ、責任とってくれるの?
きっとそれはただの好奇心で
「ありがとう」 それが君の答えでした
ソレ自体よりも、ソレによって君に拒絶されることのほうが数倍怖いんです
目の前の軽薄者は何度僕を打ち砕けば気が済むのか、何度
今日は一度も君を想わなかったよ、なんて言ってみたい
それは僕のことを思い出させる為だけに付けた消えない傷跡
諦めるってのはさ、結局どうすれば出来るんだろう
「愛してる」 望み続けたモノはあっけなく終わりを告げて
好きになってもいいのかな?

そろそろ僕のこと好きになった?
愚かだと笑うあなたは一体何様?
君と僕との境界線
それで笑ってるつもり?
そんなのただの自己満足でしかないって知ってた?
どうすれば報われますか
お前は俺の事だけ信じていればそれでいいんだよ
ワガママだって?キミがスキなだけなのに?
傲慢な願いは愚かな僕の存在理由
僕が知らないとでも思った?

ただ欲しかった、それだけでした
その言葉に偽りなんてなかったのに
何で僕じゃないの?僕にしとけって
それはまるで呪文のように
君は笑った 「それは私の台詞だよ」
そうやって自分を誤魔化して
そんな、まさか
自惚れてもいいの?
そんなモノいりません、ただ
その涙が嘘に見えて仕方がないんだ

君の言葉は残酷で、それに甘える僕は
何を思ってそんなに悲しそうに笑うの?
君の優しい嘘は僕の心を深く抉るしか
「嘘じゃないよ」 そんな顔して何言ってるの?
「私なんか」と言う君はそれが僕を裏切る行為だって分かってる?
なんで、そんなこと、いまさら
お願いだからもうこれ以上許したりしないで
ねえ、僕に会えてよかった?
「優しいね」 そう言う君はひどく残酷だ
満面の笑みから紡がれた一言

全て捨てれば僕のモノになるって言ったじゃないか
タダより高いものはないって本当だよね
発する一言一言に恐怖して気が変になりそうなんだ
ごめん、もうこれ以上傍にはいられないんだ
ただ泣き続けるしか術がありませんでした
相思相愛がこんなにも苦しいものだったなんて
何も知らないくせに、
僕ばかり君に頼って、そんなのずるいと思わない?
いつかこの瞬間が来るってわかってました
夢の中でも君は振り向いてくれないんだ

それでも僕は君のこと
この瞳は君さえ映せばそれでよかった
君が僕のものになる方法を今日も探しているのです
まだどこかで君が僕を欲する日を待ち望んでいて
赤い花は君を想って滲んでぼやけた
抱きしめてもいいですか?
手を伸ばしても届かない、そんなこと初めからわかってた
例え真剣だとしても、きっと君は残酷にも曖昧に笑って
「好きならその人の全てを許せ」なんて、そんなの無理だと思わない?
何度思い知れば気が済むのか、君の一瞬一瞬に恋をする

だってずっと君を見てたから
何度も伝えようとしたんだ、ねぇ今更だけど聞いてくれますか?
お願いだから僕の隣に居てください
愛してほしかったわけじゃなくて、ただ君の隣に居たかったんです
この空のように僕の想いに果てなんてないんだ
あの時もう少し素直だったなら
冷え切った瞳を持つ君の手は暖かかった
もう見えない君がどうか幸せでありますようにと
ほら、僕は此処にいる
抱えすぎた想いは君をすり抜けて空へと消えた


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